コーチング

信頼関係の重要性



FIBAバスケットボールワールドカップ2023は、ドイツの初優勝で幕を閉じました。

日本は、目標であったアジア1位として48年ぶりにオリンピック自力出場が確定しました。渡邊雄太選手の代表引退をかけた今大会に対する想い。渡邊選手を引退させまいと懸命に取り組んでいた若手選手。毎試合、活躍する選手が変わり、4Qの逆元劇に観ている方もハラハラドキドキ、試合後も興奮冷めやらぬ状態でした。

今大会で注目になったのが、東京オリンピックで女子バスケチームを銀メダルに導いたトム・ホーバスHCです。

東京オリンピック後に男子バスケットボールのHCに就任するというニュースを見たときに、正直言えば厳しいのではないかという感想でした。

東京オリンピックの男子バスケットボールの成績は全敗。身長がものをいうバスケの世界では、日本が世界相手に勝つことは難しいと思っていました。しかし、女子代表が銀メダルを取ったように、ホーバスHCに今後どのように変えていくのか期待もしていました。

W杯予選では、若手・ベテラン限らず多くの選手を招集し、Bリーグに中々出場できない選手も呼ばれるので、意外性もあったり、以降ファンになったりしました。(個人的には、現B2リーグ 越谷アルファ―ズに所属する井上総一郎選手がその一人です)

今大会も全試合を見ていたのですが、中でも印象的だったのがオーストラリア戦でのタイムアウトの時のホーバスHCの激怒です。

テレビやネットでも話題にもなっていますが、「ふざけんな!細かいこと、わかってないんだったらダメだよ!簡単なことじゃないですか!」「それ言い訳!最初から…だよっ!」

テレビを見ていた時には、選手全体に向けていっていたと思っていたのですが、後から調べてみると河村選手(B1 横浜ビーコルセアーズ所属)に向けていった言葉だったようです。

ホーバスHCは、河村選手にものすごく期待をしており、以前の代表選でもシュートを打てるタイミングで打たないことに激怒し、交替させたことがあります。

そこから、河村選手の意識が変わり、得点に対する意識が変わったとのことです。

こういった大舞台で、出来ていないことをしっかりと指摘できること。その指摘を、しっかりと受け止め修正できることは、お互いの信頼関係があってこそできることです。

普段、仕事をしている中でここまでの信頼関係を作ることが出来るでしょうか。

信頼関係を作るためには、相手が普段どんなことを考えているのかどういった価値観を持った人なのか何を求めているのか。などを相手を理解する必要があります。

業務が忙しいからとコミュニケーションをおろそかにしがちですが、普段の何気ない会話からも、相手のことを学ぶことはできます。

是非とも相手を理解することをやってみてはどうでしょうか。

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